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妊娠中の塩分の摂り過ぎに注意!1日の目安量はどれくらい?

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妊娠していない通常の状態であっても、塩分の摂りすぎは、高血圧症、腎臓疾患、心疾患、不整脈など、生死にかかわる深刻な問題に症状が進むリスクのある病気を引き起こします。妊娠中には、ホルモンバランスの変化によりこのような病気へのリスクがさらに高まることや、赤ちゃんへの影響も心配されることから、塩分の摂りすぎには十分注意する必要があります。

塩分が赤ちゃんに与える影響

塩分の摂りすぎによってお母さんの体に異常が発生すると、お腹の赤ちゃんにも様々な悪影響が起こり、最悪の場合には、流産や、胎児死亡になってしまうこともあります。

妊娠中に塩分の摂りすぎが原因の病気と合併症

妊娠高血圧症候群

妊娠高血圧症候群は、高血圧(最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上)、30mg/dl以上(+)の蛋白尿、浮腫、1週間に500g以上体重が増加するなどの病的状態の総称です。肥満などによる妊娠糖尿病の合併症と考えている方が多いようですが、体重の増加に注意を払っていても、塩分を摂りすぎた場合には発症する恐れがあります。多胎妊娠、初産、高齢出産の場合にもリスクが高まります。

妊娠高血圧症候群を発症してしまうと、血管の壁がもろくなることによって血液の循環が悪くなります。その結果、子宮や胎盤への血液の循環も悪くなり、赤ちゃんに十分な酸素と栄養が届かなくなってしまう為、胎児発育不全、低出生体重児、低酸素症による脳の損傷、胎児機能不全、子宮内胎児死亡などが起こる可能性がありまります。そして、その他にも母子ともに生死にかかわる重篤な合併症が引き起こされるリスク、分娩時には自然分娩ができず、帝王切開になるリスクも高まります。

妊娠高血圧症候群が原因の合併症

子癇

脳の障害や薬物による影響などといった原因がないにもかかわらず、妊娠20週以降に、けいれんが起こるのが子癇です。高血圧によって脳内の血液量が急激に増加してむくみが起きることが原因だと考えられています。脳のむくみが治まらない場合、病状が脳出血、脳ヘルニアに進行し、最悪の場合死に至ります。

HELLP症候群

赤血球の膜が破れて、ヘモグロビンが血球外に出てしまう溶血、肝臓機能の低下、血小板の減少によって体内の臓器がダメージを受けてしまいます。その結果、突然吐き気に襲われる、嘔吐する、胃が痛くなる(実際には上部腹痛)などの症状が起こり、播種性血管内凝固症候群(DIC)、常位胎盤早期剥離、腎不全などの合併症を引き起こします。

播種性血管内凝固症候群(DIC)

血液凝固を促進する物質が血管中に大量に発生してしまう病気で、皮膚にアザができる、下血、血尿が出る、虚血性循環障害を引き起こし、呼吸困難、意識障害を起こすなどの症状が現れます。

常位胎盤早期剥離

赤ちゃんがまだ子宮内にいるうちに、胎盤が子宮から剥がれてしまう病気です。面積の半分以上剥がれてしまうと、持続的な強い腹痛、不正性器出血、子宮の異常に硬くなる板状硬などの症状が起き、出血性ショックや凝固障害から死に至ることもあります。帝王切開をして無事に出産できることもありますが、産後子宮の状態が良くならなかった場合、子宮を摘出しなくてはならなくなることもあります。

腎不全

妊娠中には、赤ちゃんに血液を送る為に、お母さんの腎臓を流れる血液の量が増加するので、通常よりも腎臓に負担がかかっています。その為、腎臓がダメージを受けやすい状態になっていて、妊娠高血圧症候群を発症したことによって腎臓の機能が著しく低下、腎不全を起こしてしまい、尿が出にくい、尿が出ないといった症状が出ます。そのまま症状が進むと慢性腎不全となってしまい、人工透析治療を受け続けなくてはならない状態になってしまいます。

塩分をコントロールする方法

健やかな赤ちゃんを出産するためには、妊娠してから出産までの間、様々な注意を払って生活しなくてはなりませんが、その中の一つが塩分のコントロールです。

妊娠中に必要な塩分の摂取量

通常の成人女性の塩分摂取量は1日に7グラム以下ですが、妊娠中には赤ちゃんの分の塩分量も必要ですが、妊娠高血圧症候群を予防する必要もあることから、塩分の摂取量を1日10g/以下に抑えることが大切です。

血圧が高めの人の場合には、医師に指示に従い1日7~ 8g/に制限する必要がありますが、妊娠中には赤ちゃんへの塩分も必要な為、極端な塩分制限もよくありません。なぜなら塩分は、食物を摂取するたびに酸性に傾く体液を中和させ、弱アルカリ性に保つ働き、タンパク質の分解を促し、栄養素の消化、吸収を促す働き、細胞に電気刺激を起こし神経伝達、筋肉の収縮と弛緩を起こさせる働きなど、人間の機能を正常に保つための重要な役割をしているからです。糖分が不足しても、すぐに命にかかわるような事態は起こりませんが、塩分が極端に不足すると、めまい、ふらつき、脱力感、けいれん、脱水症状などが、深刻な事態に繋がる恐れのあるような症状が起こります。

塩分をコントロールするコツ

加工食品、お惣菜、外食を避ける

加工食品、お惣菜、外食には、塩分が多めに配合されています。もちろんすべてではありませんが、口当たりを良くし、食が進むようにする為と、食品の劣化を防ぐ為に多くの加工食品は塩分が多めです。

さらに加工食品には、塩分とバランスを取って細胞を正常に保つ働きのあるカリウムが少ない為、塩分が排泄されず塩分を摂りすぎてしまいます。日常的に加工食品や外食をしている人は、味の濃い食品に慣れてしまい、塩分が多く含まれていることに気がつきにくくなってしまっていることが多いので、注意が必要です。

自宅で調理する

調理のポイント

  • 減塩タイプの調味料を使う 自炊している場合でも、しょうゆ、みそ、ケチャップなどの調味料には多くの塩分が含まれていますので、減塩タイプを使いましょう。風味的に減塩タイプが好みに合わない人は、調味料の使用料を減らすことが必要です。
  • 調味料を減らす工夫 レモンや柚子などの酸味のある果物、鷹の爪、ワサビなどの辛味、ショウガ、ミョウガ、オオバなどの風味のある野菜、ローズマリー、バジル、ローレルなどの香りのあるハーブを使うことで、風味を出すことで、調味料の使い過ぎを避けることができます。また、サラダオイルよりも良質なオリーブオイルやゴマ油も風味を良くするので、適切に使うと塩分が少なくてもおいしい料理にすることができます。そして新鮮な野菜や魚、肉など素材そのものが持つ味を活かして、少ない調味料でおいしい料理にすることを心がけましょう。
  • お漬物・ピクルスは手作り 市販のお漬物やピクルスは塩分が多いので避け、自宅で塩分を少なめにして作りましょう。

妊娠中の食事

妊娠中の食事は赤ちゃんの健康な発育に非常に大切です。栄養バランスが整った質の良い食事、適切な量の食事を摂ることを心がけましょう。塩分を控えることは大切なことですが、それだけではなく、妊娠の時期に応じて必応な栄養素を十分に摂取することが必要です。

参考:妊娠中に起こりやすい病気、症状を防ぐ食事と摂りたい栄養素は?

まとめ

妊娠中には、太りすぎても塩分が多すぎても妊娠高血圧症候群を引き起こす恐れがあります。そして加工食品を多く摂取することは、太りすぎ、塩分の摂り過ぎに繋がります。

加工食品には塩分以外にも、身体に悪い影響を与える成分がたくさん添加されています。加工食品を食べ続けている人は、味覚が変化してしまい、塩分や糖分の摂り過ぎに気がつきにくくなってしまいます。

病気を防ぐ為だけではなく、出産後、子供を健やかに成長させる為、子供をアトピーにしない為にも、加工食品の味に慣れてしまわないよう、自宅で調理するようにしましょう。

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