悪阻(つわり)

妊娠中に胃腸炎になったときの対処法は?

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妊娠中には、お腹の赤ちゃんを無事に育てるため、様々なホルモンが分泌されて胃腸の働きが低下します。それに加えて、外部の刺激から身体を守るための抵抗力が低下し、ノロウィルスなどによる感染性胃腸炎にも感染しやすくなるので、注意が必要です。

胃腸炎の種類と予防方法

胃腸炎には、ウィルスによる感染性胃腸炎、細菌による細菌性急性胃腸炎、神経やストレスのよる神経性胃腸炎、胃粘膜の炎症による慢性胃腸炎があります。

胃腸炎の種類によって対処の方法が異なりますので、それぞれの胃腸炎の特徴を確認していきましょう。

ウィルスによる感染性胃腸炎

感染性胃腸炎は細菌やウィルスなどの病原体に感染し、潜伏期間の後に症状が現れる胃腸炎です。感染源であるノロウィルスやロタウィルス、アデノウイルスなどが感染することで発症します。

感染経路にはウィルスが付着した手で口に触って感染する接触感染とウィルスが付着した食物を摂取して感染する経口感染があります。感染すると1~3日程度の潜伏期間を経て吐き気、おう吐、下痢、発熱、腹痛などの症状が現れ、ノロウィルスでは1~2日間、ロタウィルスでは5~6日間症状が続きます。

ただし、ノロウィルスに感染した食品加工業者が製造した食品が出回り、集団感染が拡がって大きな問題になったことからもわかるように、軽い風邪程度の症状で、感染性胃腸炎とは自覚できないような場合もあります。

妊娠中にウィルスによる感染性胃腸炎になったときの対処法

治療のための抗ウィルス剤がないため、病院では対症療法がおこなわれます。自宅で気を付けることは、下痢による脱水症状を起こさないようにすることです。症状が重い場合には、経口補水液を摂取することで、脱水症状を改善することができます。

経口補水液は、脱水症状になった時に、水と電解質を素早く補給できる飲料で、スポーツドリンクに比べて糖質が抑えられているため、下痢や嘔吐が続いている時に飲んでも、症状を悪化させる恐れがありません。水分を補給する時は、常温で飲むこと、一気の飲まず少しずつ飲むことが大切です。

注意すること

かかりつけの産婦人科に行くと、他の妊婦さんに感染させてしまう恐れがありますので、一般病院を受診しましょう。かかりつけの産婦人科に行きたい場合は、事前に電話連絡し、ウィルスによる感染性胃腸炎かもしれないということを告げ、受診時の注を確認してください。

激しい症状が治まった後もしばらくの間、入浴はシャワーで済ませ、湯船に入らない、タオルを共用しない、食事は別にとるなどを心がけ、家族への感染を防ぐことが大切です。

市販の下痢止めの薬は、回復を遅らせる恐れがあること、お腹の赤ちゃんに悪影響を与える恐れがあることから、決して服用しないようにしてください。

感染を予防する為の方法

ウィルスによる感染性胃腸炎の中で、ワクチンがあるのは、主に乳幼児が感染するロタウィルスだけです。したがって、日常生活の中で感染しない為の注意を払うことが大切です。外出から帰った時には、必ず手洗い、うがいをすること、調理前、食事前、トイレの後には石鹸で手洗いをすることを心がけましょう。

家族が感染した場合には、嘔吐物などの処理をする際には必ずマスクと手袋、エプロンを着用すること、処理に使ったマスクや手袋は毎回捨てること、トイレやドアノブなどを消毒すること、手洗いは爪ブラシを使って、爪の間もきれいにし、最後に消毒をします。

上のお子さんがいらっしゃる場合にはロタウィルスのワクチンを

ノロウィルスにはワクチンがありませんが、乳幼児がかかりやすいロタウィルスにはワクチンがあります。上のお子さんがいらっしゃる場合には、お子さんにワクチンの接種をしておくことで、お子さんからお母さんへの感染を防ぐことができます。ワクチンの接種に関しては、かかりつけの小児科医に相談してみましょう。

細菌性急性胃腸炎

細菌性急性胃腸炎は、食物に含まれる細菌が感染することによって発症する胃腸炎です。 十分に調理されていない食材(ブタ肉、トリ肉からはカンピロバクター菌、タマゴ、トリ肉からはサルモネラ菌、牛肉からは病原性大腸菌、魚介類からは腸炎ビブリオなど)から感染します。また、調理した人の手に黄色ブドウ球菌などが付着していた場合には、これらの食材以外の食物からも感染します。

このような細菌の付着した食物を摂取すると、腸の粘膜に炎症が起こり、腹痛、発熱、血便などの症状に襲われます。細菌の種類によっては、肝機能障害、血尿、意識障害など重篤な症状になることもあります。

予防方法

肉、魚などの食材は冷蔵保存すること、キッチンを清潔に保つこと、生肉や生魚を調理した場合、その都度手洗いをしてから残りの調理を続けること、生肉、生魚用のまな板と野菜など、火を通さないで食べる食品のまな板を分けること、食べ残した食品を次の食事で食べる時には過熱することなどに気を付けましょう。

また、細菌性急性胃腸炎は、家庭での調理品だけではなく、外食や加工食品からも発生するので、妊娠中にはできるだけ家庭で食事をすることも細菌性急性胃腸炎の予防に繋がります。

神経性胃腸炎

神経性胃腸炎は、内臓に問題がないにもかかわらず、ストレスによっておこる胃腸炎です。吐き気、むかむか、胃痛、胸やけ、食欲不振、胃酸の逆流などの症状が起こります。

妊娠中には悪阻と区別がつきにくい症状です。妊娠中は、ホルモンバランスの変化と、悪阻や体の変化による体調への不快感、妊娠や出産に対する不安などから精神的に不安定になりやすく、妊娠の時期によってはぐっすり眠れなくなり、自律神経のバランスが乱れるといった状態が続くことがあります。そのような時にストレスが解消できないでいると、ストレスによって胃酸が過剰に分泌されたり、胃が収縮したりして、胃痛が起こることがあります。その為、胃腸の機能が低下し消化不良を起こして、便秘や下痢になってしまうこともあります。

悪阻が終わる時期になっても、悪阻が終わらない、悪阻だとは思うが胃痛がひどいというようなときは、神経性胃炎を発症している可能性があります。胃腸に異常がない、悪阻でもないのに、吐き気や胃痛が収まらない場合は、精神的な問題を解決することで対処しなくてはなりません。

自分が抱えている不安や不満を一人で解決しようとせず、家族や友人など周囲の人と話すことがストレスの解決に繋がり、神経性胃腸炎を改善することができる場合もあります。また、ゆっくり入浴する、散歩をする、好きな音楽を聴く、映画を見に行くなど、気分を転換することも大切です。

ストレスが解消できず、胃腸炎が続くと、ますますストレスが増大し、さらに胃腸炎がひどくなるという悪循環に陥ってしまいます。そのような状態になると、お腹の赤ちゃんにも悪影響が及び、赤ちゃんへの栄養が十分に行き届かなくなったり、切迫早産などが引き起こされたりすることも考えられます。

助産師さんやかかりつけの産婦人科クリニックなどで、妊娠中の不安や悩みについて相談することもできます。一人で抱え込まずに周囲の力を借りてストレスを軽減することが、神経性胃腸炎の改善に繋がります。

まとめ

胃腸炎には、ウィルス感染、細菌感染、ストレスによって発症という主に3種類の胃腸炎がありますので、それぞれの胃腸炎に合わせて適切な対処をしましょう。

特に上のお子さんがいらっしゃる場合の感染性胃腸炎は、子供から感染する場合、子供に感染させてしまう場合がありますので、家族内感染にも十分注意しましょう。

 

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