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妊娠中に悪夢を見る原因は?体や胎児に影響は?

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怖い夢を見ると、目覚めてからも夢の余韻が残って、不安な気持ちになってしまうことがあります。特に妊娠中には、何かの悪い兆しなのではないか、胎教的に考えると赤ちゃんに悪い影響を与えるのではないかと、より心配な気持ちになってしまうこともあります。でも、心配することは全くありません。妊娠中に悪夢を見る原因を確認し、不安な気持ちを解消してくださいね。

妊娠中の睡眠

妊娠してから怖い夢を見ることが多くなったという経験をされた方は意外に多くいらっしゃいます。ドイツの大学で行われたアンケート調査では、妊娠していない人の中には、悪夢を全く見ない人が45パーセント以上いたのに対し、妊娠中の人では20パーセント以下、妊娠していない人の中で、月に1回程度悪夢を見るという人が10パーセント以下であったのに対し、妊娠中の人では20パーセント近くに上ったという結果が報告されています。

このことからも、妊娠中に怖い夢を見てしまうのは、妊娠中に特有な体の変化による生理的な問題であって、体に変調が起こることの兆しとか、自分が心の底で赤ちゃんを拒んでいることが夢に現れたとか、そういったことではなく、多くの妊娠した人に起こることだと考えてください。

それでは何が妊娠中の悪夢を発生させるのでしょうか?その原因は、妊娠中の睡眠の質に大きな関係があります。

妊娠中期から後期には睡眠の質が低下する

睡眠は、自律神経や食欲、性ホルモンなどを調整する脳幹の中の視床下部によってコントロールされています。したがって自律神経や女性ホルモンの影響を強く受けます

女性ホルモンの中でも、プロゲステロン(黄体ホルモン)は、眠りを促す作用があります。生理前になるとボーっとしてしまうという経験がある方は少なくないと思います。これは、排卵後に分泌されるプロゲステロンの量が、生理に備えて身体を休養させるために増加するからです。むやみに眠くなると感じたら、妊娠していたということもあります。これは、妊娠に備えて身体を着床しやすい状態にするために、プロゲステロンの量が増加する為です。このような状態の時には、ぐっすり眠ることができるので、怖い夢を見ることも多くはありません。

反対に妊娠中期から分泌が増加するエストロゲン(卵胞ホルモン)には、眠りを妨げる働きがあります。さらに妊娠後期には、お腹が大きくなり、寝る姿勢が制限されたり、自由に寝返りをうったりすることができなくなってしまいます。その為、妊娠中期から後期にかけては、睡眠の質が低下してしまうのです。

睡眠は、昼間の記憶を整理する、細胞を再生する、自然治癒力を高めるなど、脳と身体を休息させて昼間の疲れを回復するという働きがあります。その為、睡眠の質が低下したり、睡眠時間が減ったりすると、精神的にも肉体的にも悪影響が出てしまいます。妊娠中には、ホルモンの変化によって、睡眠の質が低下してしまうことがあります。そのような時期に、できるだけ良い睡眠がとれるように工夫をしないと、睡眠による恩恵が減り、精神的に不安定になって、怖い夢を見ることに繋がってしまいます。

睡眠中に夢を見るシステム

睡眠に大切なことは、長さだけではなく睡眠の質です。質の良い睡眠が心と身体の健康に役立つからです。質の良い睡眠と悪夢に繋がる睡眠では何が違うのか確認していきましょう。

睡眠のシステム

眠りには大脳が休息している眠りレム睡眠と身体は休息しているが、大脳は活動している眠りノンレム睡眠があり、睡眠中にはその2種類の眠り交互に繰り返されています。

レム睡眠には、昼間の疲労を回復し健康を維持するという働きがあり、昼間の活動によって受けた筋肉や内臓のダメージ、紫外線などの自然環境から受けた肌や髪のダメージを回復、修復し、免疫力(自然治癒能力)を高めます。

ノンレム睡眠には、私たちが起きている間中、休まず働いている脳を休ませ、脳の疲労を回復する働きと記憶を整理するという働きがあります。朝起きた時には、集中力や意欲が回復している、前日に起きた出来事に対するショックが和らぐ、不安感や不快感が減少するといった状態になり、ストレスが緩和されます。

2つの眠りの周期がアンバランスになることと不安感が悪夢の原因

この2つの睡眠の周期のバランスは、個人によって異なります。そして本人にとって最も適切なバランスで2つの眠りが入れ替わっている睡眠が質の良い睡眠です。夢はどちらの眠りの時にも見ますが、起きてからも覚えている夢の多くは、大脳が活動している眠りレム睡眠の時です。そして妊娠中期にはホルモンバランスの影響で、浅い眠りの時間が通常よりも長くなる傾向にあり、夢を見やすくなるのです。

反対に大脳も休息する睡眠ノンレム睡眠が充実していると、ほとんどの夢を忘れてしまいます。夢の内容には、起きている時に自分が考えたこと、悩んでいることが反映されることが多く、大脳が休息していない眠りの時間帯が長いと、目覚めた時にも克明に夢の内容を覚えているものです。

妊娠すると、毎日が幸せな気分で満たされているというわけではありません。妊娠、出産に対する不安、体調の変化に対する戸惑いや不快感などに加えて、ホルモンバランスの変化で、精神状態が不安定になってしまうことがあります。それに加えて、エストロゲンの分泌が増えてくる時期には、眠りが浅くなり昼間の疲れが回復できなくなってしまいます。その為、よりストレスが増え、不安な気持ちが解消しきれなくなって、悪夢に繋がってしまうのです。

安眠の為の対策

眠りの質を良くする為に必要なことがいくつかあります。ポイントを確認して、眠りが浅くなってしまう時期であっても、できるだけぐっすり眠ることが心を安定させ、怖い夢を減らすことに繋がります。

安眠するためのポイント

スムーズな入眠

怖い夢を見た朝は、起きた時からすでに疲れを感じる人もいます。夢を覚えていなくても、十分に休息が取れなかったと感じる朝もあります。夜スムーズに入眠するためには、適切な時間に眠くなることが必要です。その為には朝日を浴びることが大切なので、そんな朝でもまずカーテンを開けましょう。

朝日を浴びることで眠気を誘うホルモンメラトニン分泌が止まります。そして15~17時間後に再び分泌が始まります。メラトニンには副交感神経優位にして、体温や脈拍、血圧が低下せて、睡眠に適した体の状態にするという働きがあるので、入眠しやすくするためには、朝日を浴びることが必要なのです。

就寝前に心がけること

神経を休める 今日も怖い夢を見てしまうかもしれないと不安や、昼間の心配事や仕事上の問題を抱えたまま横になると、快適な眠りにつきにくくなります。就寝前の30分から1時間は気持ちを切り替え、好きな音楽を聴く、軽い読書をする、映画を観るなど、心を休めることに使いましょう。

  • 目を休める 目が疲れていると神経も休まりません。眠る直前までスマホやタブレットを見ていると目が休まらないので、就寝前の30分はスマホやタブレットの画面を見ないようにしましょう。
  • 胃を空にする 食物が消化されていない状態で就寝すると、内臓が休まらないので、安眠できません。就寝前3時間は、食物の摂取を控えましょう。
  • 血行を良くする 体内の血液やリンパ液の循環が滞っていると、寝つきが悪くなってしまいます。ぬるめのお風呂で半身浴をする、手先、足先を温めるなど、血行を良くしてから横になりましょう。熱いお風呂に入ると、かえって目が覚めてしまうので、部分浴にしましょう。

妊娠後期には

クッションやマタニティ抱き枕を利用して、少しでも寝やすい体制を工夫しましょう。

まとめ

妊娠中は悪阻や、不安などで心も体も大変です。そんな時に怖い夢を見る日が続くと、心や体にかかる負担が大きくなってしまいます。妊娠中にはよくあること、みんなも見ていると考えて気にしないこと、そしてできる限り快適に眠れるような工夫をしましょう。

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