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不妊治療に基礎体温が必要な理由と正しい測り方

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不妊治療で良い結果を出す為には、妊孕力すなわち妊娠する力について正しく理解することが大切です。自分の身体の状態を把握していることと、妊娠しやすい身体を作ることが、妊娠に繋がります。

基礎体温が必要な理由

不妊の原因には、粘膜下筋腫など婦人科系の病気による子宮の異常、感染症の後遺症や子宮内膜症による卵管の異常、排卵の異常などがあります。不妊治療は、不妊の原因を確定する為の検査から始まりますが、この時に基礎体温を測定することを求められます。

基礎体温が変化する理由

女性の体温は、妊娠、出産に備えて分泌される女性ホルモンに影響されて周期的に変化します。この周期を月経周期と言います。

月経周期は、はがれ落ちた子宮内膜が血液に混ざって体外へ排出される月経期、卵巣に届いて卵胞を刺激して成長を促す働きをする卵胞刺激ホルモン(FSH)が脳下垂体から分泌され、卵胞の発育に合わせて子宮内膜を厚くする働きをする卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌される時期を卵胞期、卵胞が破裂して卵子を放出する排卵期、子宮内膜を柔らかくし、着床しやすい状態にする黄体ホルモンが分泌される黄体期という4つの期間に分かれています。

この期間は通常28日から30日で、生理が始まってから、更年期を迎えるまで周期的に繰り返されます。そして、分泌されるホルモンの種類や量の変化によって、基礎体温も変化し、排卵日を境に卵胞期=低温期黄体期=高温期に分かれます。

基礎体温からわかること

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基礎体温の変化を見ることで、排卵の状態、排卵後の黄体機能状態がわかります。

不妊に繋がる状態を特定

低体温期の体温がほぼ一定で、高温期の体温は緩やかに上昇し、その後ほぼ一定であれば、正常な排卵周期を維持でき、自然に妊娠することができます。

ところが、高温期中であるにも拘らず体温が低くなる、高温期が短いというような状態になると、妊娠しにくい状態になってしまいます。この状態は、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が少ない為におこる黄体機能不全周期にあたります。

また、生理は来るものの基礎体温が変化しないという状態であれば、排卵が行われていない無排卵性周期にあたります。

その他、エストロゲンが分泌され始めるタイミグが遅い為に、低体温が長く続き、生理がだらだらと続くというような状態や、月経周期が短くなっている状態も基礎体温を測ることで正確に把握できます。ただし、エストロゲンの分泌量が低下した為に不正出血が起きた場合や、プロゲステロンの分泌量が低下した為に生理が長く続く場合には、基礎体温が正常であることもあります。

排卵期を特定

月経周期のうち、排卵期には基礎体温が急上昇し、その後12~16日ほぼ同じ体温が続きます。従って、0,3°~0,4°の体温の変化があった場合には、排卵があったことがわかります。反対に、低温期と高温期の温度差が少ない場合には、生理は来ていても、排卵していない可能性があります。

妊娠しやすい時期を特定

排卵前の3~4日と排卵後の1~2日は、正常な月経周期の人にとっては妊娠しやすい時期です。

妊娠を特定

妊娠すると、体温が上がり妊娠16週~20週くらいまで、低温期の体温に戻りません。従って体温が高いままの状態が17日以上続いた場合には、妊娠したと考えられます。妊娠後は必要ないと考えて、基礎体温の測定を止めてしまう人もいらっしゃいますが、体調の変化を早期に発見できるので、つけ続けることをお勧めします。

切迫流産を特定

妊娠16週前であるのに基礎体温が急激に下がった場合には、切迫流産の可能性があるので、受診する必要があります。繋留流産の場合は、体温の変化はありませんので、基礎体温だけで流産全てを特定できるわけではありません。

基礎体温の正しい測り方

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基礎体温は、いい加減な計り方をすると正確な情報を得ることができません。正しい方法で毎日、同じ時間に同じ状態で測ることが大切です。

基礎体温の測り方

朝、起きあがっただけでも体温は上がってしまうので、起きあがる前にベッドの中で寝たまま、じっとした状態で測ります。体温計の先は舌の裏側の付け根にあて、外気温の影響を受けないよう、口をしっかり閉じた状態で測ります。体温計の先をあてる位置が変わると、計測値も変わってしまいますので、毎日同じ場所にあてることが大切です。

朝はどうしても基礎体温を測れない場合

仕事の都合などでどうしても朝起きた時に基礎体温を測れない場合は、就寝前に測りましょう。その場合にはベッドに入って30分程度ゆっくりしてから測ります。毎日同じ時刻に測るのは朝と同じです。

基礎体温グラフの記入方法

測定した基礎体温は基礎体温グラフに記入します。

基礎体温グラフには、月経周期、経血量に加えて、生理、生理中、不正出血、性交、おりものがあった場合は量などについて、自分の決めた記号で記入します。手書きで基礎体温グラフを作る場合には、体温計のメーカーが提供している基礎体温表をダウンロードして使うと便利です。また、体温計のメーカーが提供している基礎体温表のアプリを利用して、PCでデータを管理することもできます。

基礎体温計のタイプ

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基礎体温を測る際には、女性体温計、婦人体温計と言われる小数第2位までが読み取れる専用の基礎体温計を使うのですが、色々なタイプがあります。体温測定を継続する為に、自分が使いやすいと思われる基礎体温計を選びましょう。

  • 測定方法 測定方法には、実際の体温になるまで測定する実測式と、数秒で5分後の体温を予測する予測式、予測検温と実測検温が両方できるタイプがあります。実測検温の方が確実なので、忙しい日は予測検温、時間に余裕のある日は実測検温ができるように、両方計れるタイプが便利です。
  • 機能 画面が見やすい、水洗いできる、データ送信できるなど、メーカーによって様々な機能が搭載されています。
  • 画面表示 生理開始日からの経過日数、次回生理日、排卵日、基礎体温のわかるグラフが表示されます。またバックライトが搭載されているので、暗い室内でも使えます。
  • 付属機能 検温終了時のお知らせブザー、目覚ましアラームがついている他、水洗いできるタイプもあります。
  • 本体の管理機能 次回生理日、排卵日を知らせる、480日分の測定値を自動記録するなどの管理機能があります。
  • データ送信 通信機能によってデータをパソコンやスマートフォンに転送し、無料のアプリに登録することができます。アプリを使うと検温値のグラフを自動作成、排卵推定日や月経開始推定日を確認、480日分の測定値を自動記録などが出来ます。

まとめ

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基礎体温を計測すると、様々なことがわかります。生理があるから気が付かなかったが、排卵していなかった、夫婦生活と排卵のタイミングが合っていなかったから妊娠しなかったというようなことがわかり、不妊の改善ができることもあります。

また、自分自身の健康管理に対して注意深くなれるというメリットもあります。基礎体温表をつけるのと並行して、食事のメニューや睡眠時間についても記入するようにすると、日常生活の中で妊娠する力を高める為に気を付けなくてはならないこと発見できるかもしれません。

規則正しい生活習慣、栄養バランスのとれた食事、ストレスや疲労を上手に解消することなどが、ホルモンバランスを整えること、正常な月経周期、そして妊娠へと繋がります。

かわいいタイプやおしゃれなタイプで、便利な機能の付いた基礎体温計がいくつも発売されているので、好みに合い、使い勝手の良い製品を選んで、毎日基礎体温を測りましょう。

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