不妊治療

妊娠率をあげる排卵誘発剤を不妊治療に使う効果と副作用、リスク

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排卵誘発剤を使う不妊治療の方法

排卵誘発剤は、排卵を促し受精に備えることで妊娠率をあげる薬

排卵誘発剤は、妊娠率をあげる為、さまざまな不妊治療と組み合わせて使われる薬です。

排卵していない、排卵しにくい状態を治療する為には、排卵誘発剤を使わずに経膣超音波法などで体の状態を見守り、卵胞から採卵する完全自然周採卵法という治療法もありますが、この方法では卵子が育たない、自然排卵がおこってしまうなどの理由で採卵ができないことがあり、そのような場合には排卵誘発剤を使用します。

原因不明不妊

検査をしても異常がなく不妊の原因がわからない場合、卵巣の機能を高め卵子が育ちやすい状態にする為に、排卵誘発剤が使われます。

排卵は正常に行われているが排卵の周期と体温の調整がうまくいっていない場合

通常、子宮内膜が厚くなる排卵期には低体温になり、排卵後は受精に備えて高体温になるのですが、低温期が長い、高温期が短い、又は高温期への移行に時間がかるというような状態を改善する為にも排卵誘発剤が使われます。

排卵誘発剤を使うことで卵巣の機能が高まり、周期が整って排卵のタイミングを正しく予測できるようになること、質の良い卵子が育つこと、黄体ホルモンが分泌され高温期が安定することなどの効果で妊娠率が上がります。

タイミング法を成功させる為

排卵誘発剤は、タイミング受精や人工授精を受ける為の準備としても使われます。

タイミング法とは、卵胞の大きさ、ホルモンの分泌状態などから排卵日を確定し、タイミングを指導して自然妊娠を目指す不妊治療のことで、排卵を促して妊娠率を高めるために使われます。

人工授精を受ける為の準備

人工授精とは、採取した精液を子宮に注入する治療法のことで、排卵のタイミングに合わせて行われる為、排卵誘発剤を使って正常に排卵が行われる状態を作り、人工授精に備えます。

体外授精を受ける為の準備

体外受精とは、取り出した卵子に受精させ子宮内に移植する治療法で、排卵誘発剤を使って質の良い卵子を採卵する為に使われます。

排卵誘発剤の種類とそれぞれのリスク

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排卵誘発剤を使って排卵を誘発する治療法には排卵誘発剤の種類によって体への刺激は少ないが妊娠率は低いという方法から体への刺激は強いが、妊娠率が高いという方法までいくつかの段階があります。

クロミッド

クロミッドとは?

クロミッドはクロミフェン クエン酸塩を成分とする排卵誘発剤で、刺激が少なく、身体に負担をかけないこと為、多くの場合、初期の不妊治療に処方されます。

経口薬であるために通院回数が少なくて済むこと、できる限り自然な方法で妊娠できることという特徴があります。

クロミッドの副作用、リスク

同じ排卵誘発剤でシクロフェニルを成分とするセキソビットより作用が強い為効果が出やすい反面、頚管粘液の分泌を抑制する、子宮内膜が薄くなるといった悪影響が出ることもあります。

副作用が少ないとはいえ、卵巣が腫れ、下腹部にハリや痛みを感じる、吐き気、頭痛、焦燥感、倦怠感などの症状が出ることもまれにあります。

クロミッドを服用できない人

乳がん、子宮がん、卵巣がん、卵巣腫大、肝臓病がある場合には、医師の判断で使用されないことがあります。

子宮筋腫、子宮内膜症、乳房結節、乳腺症、乳がんの既往歴のある人は、病状の悪化につながる恐れがある為、医師の厳重な指導の下で治療スケジュールを守って服用する必要があります。

クロミッドを服用する際に注意しなくてはならないこと

服用を始めたら必ず基礎体温を記録し、妊娠初期に妊娠に気づかず不注意に服用してしまうというような事態を避けることが重要です。

hMG-hCG製剤

hMG製剤の特徴

hMG製剤は閉経後の女性の尿から抽出した卵巣を刺激するホルモン剤を成分とする注射薬の排卵誘発剤で、卵胞刺激ホルモンに近い働きをhMG注射薬(下垂体性性腺刺激ホルモン)で卵巣を刺激して卵胞を育てた後、黄体形成ホルモンに近い働きをするhCG注射薬(胎盤性性腺刺激ホルモン)を注射して排卵を促します

卵巣を間接的に刺激するクロミフェンとは違って、hMG製剤は卵巣を直接刺激する為、身体にかかる負担は大きくなりますが妊娠率は上がります。

hMG-hCG製剤のリスク

hMG製剤は薬の作用が強く、一度に複数の排卵が起こって双子や三つ子が生まれる可能性がある他、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を発症する恐れがあります。

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)とは卵巣が腫れるという症状を引き起こす病気で、自然に腫れが引く場合もありますが、腫れが引かず、腹水が溜まる、脱水症状になる、血液が濃縮されて血栓症や脳梗塞を引きおこすなど重篤な事態になることもあります。

 hMG製剤を投与されている期間に注意しなくてはならないこと

治療スケジュールに沿って検査や注射を確実に受けること、治療中は必ず基礎体温をつけることが必要です。

お腹が張る、下腹部に痛みがある、体重が増加したというような症状が起きた場合には、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)によるものである可能性があるので、早急に医師の診察を受けなくてはなりません。

排卵誘発剤と併用するGnRHアゴニスト

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GnRHアゴニストとは?

GnRHアゴニストは視床下部ホルモンGnRH(Gonadotropin releasing hormone)の誘導体で脳の下垂体に作用して性腺刺激ホルモンの分泌を低下させ排卵のタイミングをコントロールする点鼻薬です。

性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)の分泌を抑制し、エストロゲン(女性ホルモン)分泌を抑制して閉経後のホルモン状態にすることで、子宮内膜症の病巣を小さくする効果があり、基本的には子宮内膜症の治療に使われますが、体外受精をする際に自然に排卵することを抑制し、排卵のタイミングをコントロールする為にも使われます。

GnRHアゴニストのリスク

卵巣からのエストロゲンの分泌が抑制される為、低エストロゲン状態が続き、ほてりやめまい、腟炎、倦怠感、うつ症状などの更年期と同じような症状がおこる場合や、不正性器出血、皮膚乾燥などの症状が出る場合があります。

排卵を抑制することから卵胞成長に必要な卵胞刺激ホルモン(FSH)も抑制されるので、排卵誘発剤の使用量が増えて卵巣への直接刺激が高まる卵巣過剰刺激症候群になる可能性が高いことや、下垂体回復までに時間かかかることといったリスクもあります。

 GnRHアゴニストを併用する際に注意しなくてはならないこと

治療スケジュールに沿って検査や注射を確実に受けること、治療中は、必ず基礎体温をつけることが必要です。

お腹が張る、下腹部に痛みがある、体重が増加したというような症状が起きた場合には、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)によるものである可能性があるので、早急に医師の診察を受けなくてはなりません。

まとめ

排卵誘発剤には排卵を正常にする、排卵数を増やす、質の良い卵子を育てる、排卵日の調整がしやすくなる、黄体ホルモンが正常に分泌するといった効果があり、不妊治療には有益な薬剤ですが、頭痛や吐き気、倦怠感などの症状をおこす、子宮頸管粘液を減少させる、多胎妊娠の可能性がある、子宮内膜が薄くなり着床障害をおこす、卵巣過刺激症候群(OHSS)をおこすなど、身体に負担をかけ、悪影響が出ることもあります。

排卵誘発剤を使い始める際には、医師とのカウンセリングで排卵誘発剤を使った場合の影響について納得のいくまで説明してもらうこと、医師の決めたスケジュールを確実に守ること、基礎体温を毎日図ることが大切です。

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