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妊娠中に円形脱毛症になる原因は?治療は?治るの?

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妊娠中にはホルモンバランスの変化、悪阻による栄養バランスの乱れ、ストレスなどにより様々なトラブルが起こります。そしてその中の一つに円形脱毛症があります。

円形脱毛が起こる原因

地肌が見える部分を発見した、その周辺の毛を引っ張ると簡単に抜けてしまう。起床時枕に抜け毛が付いている、抜け毛の先端が細くなっているというような状態になってしまうのが円形脱毛症です。

髪の毛の根元にある毛根の中には、髪の毛のもととなる毛母細胞が集まっている毛包があります。毛母細胞は毛乳頭から出された成長を促す指令を受けて分裂を繰り返すので、髪の毛が伸びていきます。そしてある一定の期間を過ぎると、髪の毛の成長を促す指示が止まり、やがて髪の毛は抜けていきます。髪の毛はこの繰り返しによって生えたり、抜けたりということを繰り返しています。

ところが何らかの原因によって、成長している時期の毛包がリンパ球の攻撃を受けて壊されてしまうと、成長が止まり、髪の毛が抜け落ちてしまいます。本来、ウィルスや細菌などの外部からの攻撃から身体を守るための働きをするリンパ球が、このような働きをしてしまう原因のすべては明確にはなっていません。しかし、妊娠による体の変化、ストレスとホルモンバランスが免疫機能に一時的な異常を起こすということは考えられます。

内分泌系の変化

赤ちゃんを順調に発育させるため、胎盤からいろいろなホルモンが分泌されるため、内分泌系が変化します。例えば、受精卵が着床し発育すると分泌される糖タンパク質であるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンは、プロゲステロンの分泌を促して妊娠を継続させる重要な役割を持っていますが、同時に甲状腺刺激ホルモン(TSH)と構造がよく似ている為、甲状腺の働きを活発にさせることがあります。

甲状腺の働きが活発になると、神経質になる、暑さ、寒さを感じる機能がコントロールできずのぼせたり、震えたりする、ドキドキする、汗が大量に出るといったような症状が出ることがあります。しかしその反対に、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が甲状腺ホルモンに構造が似ていることから甲状腺ホルモンが低下することもあります。その場合、だるい、やる気が出ない、むくみが出る、胃腸の働きが悪くなるなどの症状が出ることがあります。それに加えて、甲状腺ホルモンには毛母細胞を活性化させる働きがあるため、甲状腺ホルモンが低下したことによって抜け毛が発生することがあるのです。

女性ホルモンの変化

ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の働きで分泌が増加したプロゲステロンには、妊娠を助ける働きの他に、髪を成長させるという働きもあります。その為、妊娠中は髪の毛が抜けにくい状態になっていることがほとんどなのですが、反対にヘアサイクルが乱れて抜け毛に繋がってしまう人もいるのです。

栄養バランスの乱れ

妊娠中には悪阻の影響で、食べられるものと食べられないものが限られてしまうことがあります。また、十分な量の食事を摂取できない時期もあります。その為、栄養バランスが乱れてしまうことが、髪と頭皮に悪影響を与え、脱毛に繋がってしまうことがあります。

ストレス

妊娠中は、妊娠に対する不安や緊張、妊娠中の体の変化による不快感などからストレスがたまりやすい状態です。この状態で、円形脱毛症を見つけてしまうと、さらにストレスが大きくなってしまいます。

ストレスが大きくなると、それに伴って交感神経が働きを強めます。その状態が続くと、交感神経と副交感神経が正常に交代しなくなって、自律神経の機能が低下してしまい、ストレスがたまりやすい状態になってしまいます。さらに交感神経の末端の毛細血管を縮小させる働きで、頭皮の循環が悪くなり、ヘアサイクルが乱れて抜け毛を起こしてしまいます。

生活リズムの乱れ

妊娠したことによってストレスから睡眠不足になり、生活のリズムが乱れてしまうことがあります。生活のリズムの乱れは、体調に悪影響を与え、体内の血液やリンパ液の循環を滞らせます。循環の悪さは、頭皮に十分な栄養と酸素を届けられないことに繋がり、薄毛や円形脱毛症の原因となってしまいます。

円形脱毛を改善する方法

円形脱毛症の原因は、たいていの場合一つではありません。複合的に様々な要素が絡み合い、ストレスを増大して、髪と頭皮にダメージを与えてしまうのです。でもそれは、一時的なことで、妊娠中の小さな円形脱毛は自然に治っていきます。特に妊娠中には、薬物による治療は避けたほうが良いので、生活改善をすることで、円形脱毛症に対処することが大切です。

市販の塗り薬に配合されている成分

  • 副腎皮質ホルモン(ステロイド) 炎症をしずめたり、免疫系をおさえたりする働きをします。適切な量であれば胎児への影響はないとされていますが、妊娠中には自己判断で使用するべきではありません。
  • ミノキシジル 血管を拡張する効果があります。胎児に悪影響を及ぼすリスクが高いので、絶対に使ってはいけません。
  • 塩化カルプロニウム 副交感神経を刺激して、弱った胃腸の働きを活発にする薬ですが、育毛剤にも使われています。甲状腺機能に影響を及ぼす恐れがあるので、妊娠中には使えません。

皮膚科での円形脱毛症の治療

円形脱毛症は、胎児に影響を及ぼすものではありません。反対に円形脱毛症の治療によって体調に影響があり、それが胎児にまで及ぶ恐れがあります。どうしても気になる場合は、市販の薬は絶対に使用せず、妊娠していることを告げて、皮膚科を受診しましょう。

飲み薬

  • ステロイド 炎症をしずめたり、免疫系をおさえたりする働きをしますが、内服の場合、期間が長くなると、糖尿病を発症する恐れがあります。
  • グリチルリチン アレルギー反応や炎症を抑える働きがあります。
  • セファランチン アレルギー安納を抑える働き、血流を促進させる働き、免疫機能を高める働きがあります。

局所療法

  • ステロイドの注射 ステロイドを直接注射します。
  • 局所免疫療法 特殊な薬品を脱毛部に塗り、皮膚炎を繰り返し起こさせる治療法ですが、ひどいかぶれになってしまう恐れがあります。
  • 雪状炭酸圧抵療法 ドライアイスで軽く冷却します。
  • 紫外線(PUVA)療法 紫外線の働きで毛根を攻撃するリンパ球の働きを抑制します。

妊娠中の円形脱毛症改善のカギはストレス解消!

妊娠中には薬や病院での治療はできるだけ避けたいものです。日常生活の中で円形脱毛症を改善する工夫をしましょう。

ストレス解消

円形脱毛症のことを気にすると、そのストレスが誘因となってより症状が進行してしまいます。軽い運動や散歩、ゆったりした入浴、夢中になれる趣味を見つけるなど、自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。

栄養バランス

妊娠中は悪阻で十分な食事がとれないことや、赤ちゃんに栄養を届けるため為に、栄養が偏ってしまいがちです。少量であっても栄養バランスの整った食事を摂ることが大切です。

生活のリズム

同じだけ栄養を取っても、不規則な時間帯に食事をしていると十分に体に栄養が行き届きません。また睡眠不足は髪の成長を妨げるだけではなく、体調不良、ストレスの原因になります。リズムのある規則正しい生活習慣を心がけましょう。

まとめ

円形脱毛症を発見してしまうとショックを受けてしまいます。そこで気に病んでしまうと治りにくくなってしまうので、生活改善に目を向けるようにしましょう。ほとんどの場合、一時的なものなので、ストレスをためず、栄養バランスの整った食事と十分な睡眠をこころがけていれば自然に治っていきます。

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