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妊娠中にアルコールをとったらダメな理由は?お菓子に含まれるのはOK?

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ビールやワインは、お料理をよりおいしくして、楽しい食事のひと時を演出しますが、妊娠中、授乳中の女性には、大きな悪悪影響があります。少しくらいなら、お菓子に含まれているくらいなら大丈夫なのでしょうか?

飲酒による胎児への影響

妊娠中の女性が飲酒、またはお菓子などの食物に含まれるアルコールを摂取した場合に、胎児にどのような影響が発生するのかについて確認していきましょう。

アルコール摂取量と胎児への悪影響の関係

妊娠中、ほとんど毎日のように飲酒していた人がいるが、無事に健康な赤ちゃんを出産した人が周囲にいる場合、それほど心配する必要はないのだと考えてしまいがちですが、それは間違いです。確かにアルコールからの影響を受ける度合いには、体質からくる個人差があります。しかし、この体質なら飲酒しても大丈夫という体質は確定されていないのです。

欧米ではアルコールが胎児に与える悪影響のついての調査、研究が多くされていて、少量でも胎児に悪影響があるという結果が出ています。そして日本人は、欧米人に比べると体質的にアルコールに弱い傾向にあるので、さらに影響が大きいと言えるのではないでしょうか?

中枢神経障害

通常の健康な女性が妊娠中に1日に15㎖未満のアルコールを摂取していた場合、胎児への影響は少ないという調査報告があります。15㎖未満のアルコールとは、ワインであればグラス1杯、ビールでは350㎖、日本酒ではコップに半分の量です。それと同時に中枢神経障害が起きてしまった胎児の母親のうち8割が、週に数回70㎖以上のアルコールを摂取していたという報告があります。この場合、例えば週に数回4~6杯のグラスワインを飲んでいたとしたら、1日の摂取賞に換算すると15㎖未満の場合もあることになります。ということは、1日に換算すると15㎖未満であっても、胎児の中枢神経障害は起こるということです。

中枢神経障害:脳と脊髄からなる中枢神経系は、体内で起こっている情報をキャッチして、必要に応じて体内の各機関に指令を出す働きをします。そして胎児の中枢神経系は、さまざまな器官の中で最も早く形成が始まる器官です。形成中にアルコールの影響を受けると、この中枢神経系に障害が起こってしまいます。その結果、体内の情報の処理が適切に行われなくなってしまう為、自閉症、アスペルガー症候群、精神遅滞、学習障害、注意欠陥/多動性障害(AD/HD)などが引き起こされます。

奇形

一日アルコール摂取量が90㎖以上の場合、奇形が発生するリスクが高まります。胎児奇形の原因は、薬の服用、放射線、感染症などがあげられますが、アルコールも原因の一つです。特に絶対感受期にあたる妊娠4週~7週に薬を服用したり、アルコールを摂取したりすると、のリスクが高まります。

奇形:奇形には染色体の異常による先天的な奇形と、母親の胎盤を通して薬など外部からの悪影響が胎児に届いてしまって発生する奇形があります。心室中隔欠損症、無脳症などの内臓の異常、口唇裂、口蓋裂、手足の短縮や欠如など外形の異常があります。

胎児性アルコール症候群(FAS)

1日に120ml 以上のアルコールを摂取した場合、 30~50%の割合で胎児アルコール症候群が発生するという調査報告があります。日本国内においては1991年に部分的に行われた調査で、1000人に0.1~0.05人と推定されましたが、その後の調査はされていません。世界的には出生数1000人あたり0.1-2名で、非遺伝性の精神発達遅滞の中で最も多い原因とされています。

胎児性アルコール症候群(FAS):子宮内での胎児が順調に発育できず低出生体重児となる、中枢神経障害が起こる、不明瞭な人中、薄い上唇、短い眼瞼裂、頭が小さいといった特徴的な顔貌になるといった症状が発生します。

胎児性アルコール・スペクトラム障害(Fetal Alcohol Spectrum Disorders =FASD):アルコールの影響が脳に悪影響を与え、恒久的な脳の障害を発生させます。その結果、感情のコントロールができない、学習能力に偏りがある、入眠障害があるなど様々な問題が発生し、社会的な対応が難しい子供になってしまいます。

アルコールをコントロールするには?

アルコールには習慣性があるので、日常的にアルコールを摂取している人にとってはコントロールが難しいかもしれません。周囲の人に、妊娠を計画していること、妊娠中であることを告げ、アルコールを摂取してはいけない状況であることを伝えましょう。

身体を動かす習慣をつける

ピラティスやヨガ、ストレッチなどのクラスに参加して、身体を動かす習慣をつけましょう。そのようなクラスには、健康志向の高い人が集まっているので、妊活中や妊娠中であることを告げておけば、禁酒に協力してもらえます。

ストレスをためない

食事の時にビールやワインを飲んで、1日の疲れを癒していた人が、急にその習慣をやめると、ストレスになってしまいがちです。今、我慢しなくてはならないということに目を向けず、健康な赤ちゃんを授かる幸せに目を向けるなど、発想の転換をして禁酒をすることがストレスに繋がらないよう工夫しましょう。

かかりつけの産婦人科クリニックの医師や夫の助力を求める

アルコールを摂取していることを注意されるのが嫌で隠していると、アルコール依存症になってしまう恐れがあります。妊活を始めたにもかかわらず、アルコールをやめられない、妊娠中であるのに飲んでしまうというような人は、飲酒を隠さず、産婦人科クリニックの医師や夫に相談しましょう。

妊娠に気が付かず飲んでしまった場合の影響

妊娠気が付かず少量のアルコールを摂しまった場合、早期に禁酒すれば深刻な事態につながることはほぼありません。しかし、アルコールが入っていると知らないでアルコールが含まれているお菓子などを日常的に食べていた場合には、アルコールを週に何度も摂取していたのと同じようなリスクが発生します。

アルコールが使われていても問題ないお菓子

パウンドケーキやゼリーなど、ブランデーやワインなどの洋酒が使われているお菓子は、食べても大丈夫です。ケーキ類は加熱中に、ゼリーは保冷中にアルコール分が飛んでしまうからです。

避けたほうが良いお菓子

チョコレートボンボンなど、原酒が入っているものや、外食した際にデザートに提供されるラム酒が振りかけられたアイスクリームなどは、避けたほうが良いでしょう。

まとめ

アルコールの影響によって胎児に障害が起きた場合、最も怖いのは、出生後に治療の方法がないということです。唯一の予防法は、飲酒しないことです。

障害が発生する確率は高いとは言えませんが、たとえ少量でも摂取すれば胎児に悪影響が及ぶ可能性があるのです。特に、習慣的な飲酒は少量であっても非常に危険です。また、妊娠に気付かず4週~7週に突入してしまうと、胎児が外部からに影響を強く受ける絶対過敏期にアルコールを摂取してしまうことがあるかもしれません。

7週以降も15週までは器官の形成が続くので、その時期にアルコールの影響を受けると、赤ちゃんの臓器や外形に奇形が生じる恐れがあります。また、16週以降は赤ちゃんの体が成長し、機能的に発達する時期です。

厚生労働省では、基本的には妊娠全期間を通して何らかの影響が出る可能性がある、日本産婦人科医会では、少ない量でも胎児に影響をおよぼす可能性がある、米小児科学会では飲酒は妊娠中のどの段階においても安全とみなすことはできないとしています。アルコールによるリスクを避ける為に、妊娠中はもちろん、妊活を始めたら、アルコールの摂取は控えるようにしましょう。

 

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