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妊娠中に起こりやすい病気、症状を防ぐ食事と摂りたい栄養素は?

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妊娠中には、体重が増えすぎても、栄養が不足しても、健やかな赤ちゃんを安全な出産することの妨げになってしまいます。時期に応じて、必要な栄養素を適切に摂取することが必要です。

妊娠中に積極的に摂りたい栄養素は?

妊娠中には、お腹にいる赤ちゃんの為に胎児を育むために、お母さんの身体は、妊娠前とは変わっています。そして、その変化が体調不良に繋がらないようにする為に必要な栄養素について確認していきましょう。

妊娠中の身体をサポートするのに必要な栄養素

妊娠中は、まだお腹が目立たない時期から、バランスよく栄養を摂取することが必要です。

* +がついているものは、標準の摂取量に付加する必要がある量です。

エネルギー

妊娠初期+50 kcal、妊娠中期+250kcal、妊娠末期+450 kcal、授乳中+350 kcal

妊婦貧血を防ぐ栄養素

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妊娠中は、鉄欠乏性貧血という貧血になりやすい状態です。これは、お腹にいる赤ちゃんに、十分な酸素を送り込むため、お母さんの血液量が、妊娠前に比べて1,5倍に増えることが原因です。大量の酸素を送ることで、酸素を運ぶ為に使われる血液中の酵素 ヘモグロビン(血色素)が、不足してしまい、血清に含まれるタンパクや、水溶性ビタミンが減少してしまうのです。その結果、心臓が酸素不足を補う為、通常以上に働いてしまい、めまいや動悸などの貧血の症状が現れます。

鉄分

妊娠初期 +2.5 mg、妊娠中期 +15㎎、授乳中 +2.5 mgを通常の摂取量に付加

タンパク質

妊婦 初期+0 mg、妊娠中期+10mg、妊娠末期+25 mg、授乳中+20 mgを通常の摂取量に付加

葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12 も、赤血球の形成をサポートします。

必要摂取量、付加量は、↓

胃腸の機能低下を防ぐ栄養素

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妊娠中には、子宮の筋肉が、胎児の成長と出産に備えて緩んでいます。その影響で、胃腸の機能が低下して、ビタミンやミネラルが不足して、便秘や下痢になったり、消化不良をおこしたりします。

ビタミンA

妊娠初期+0 μgRAE、妊娠中期+0μgRAE、妊娠末期+80μgRAE、授乳中+450μgRAE

ビタミンC

妊娠中+10mg、授乳中+45mg

ビタミンD

妊娠中7,0μg、授乳中8,0μg

ビタミンE

妊娠中6,5μg、授乳中7,0μg

ビタミンK

妊娠中150μg、授乳中150μg

ビタミンB1

妊娠中+02mg、授乳中+02mg

ビタミンB2

妊娠中+0,3mg、授乳中+0,6mg

ビタミンB6

妊娠中+0,2mg、授乳中+0,3mg

ビタミンB12

妊娠中+0,4mg、授乳中+0,8mg

パントテン酸

妊娠中5mg、授乳中5mg

カリウム

妊娠中2,200mg、授乳中2,200mg

リン

妊娠中800mg、授乳中800mg

亜鉛

妊娠中+2mg、授乳中+3mg

妊娠中+0.1mg、授乳中+0.5mg

カルシウム

650mg

マグネシウム

+40 mg

神経管閉鎖障害の発症リスクを防ぐ栄養素

葉酸は、細胞の分裂を促す働きがある為、胎児の脳と神経を発育させます。その為、胎児の脳が形成される6週目までの期間に葉酸が不足すると、神経管欠損症(NTD)や先天奇形のリスクが高まります。

葉酸

妊娠中240μg、授乳中100μg

胎児の脳の発達をサポートする栄養素

多価不飽和脂肪酸の中で、魚類に多く含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)は幼児の脳の発達に良い影響を与えます。

n-6系脂肪酸

妊娠中+9mg、授乳中+9mg

n-3系脂肪酸

妊娠中+1.8mg、授乳中+1.8mg

妊娠中の時期に応じた食事量

妊娠中は、お腹にいる赤ちゃんの発達に合わせて、エネルギー量を高める為、食事量を増やしていく必要があります。

単に食事の量を増やすのではなく、時期に応じた栄養素を考慮して、メニューを考えることが大切です。

栄養が不足すると発症のリスクが高まる胎児の病気

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妊娠中の栄養が不足すると、お母さんは妊婦貧血や、骨粗しょう症になってしまう恐れがありますが、もっと深刻なのは、胎児に与える悪影響です。栄養が不足した胎児は、正常に育つことができないからです。

神経管閉鎖障害(二分脊椎症・無脳症)

中枢神経系が正常に形成されなかった為に発症する病気で、神経管の下部に閉鎖障害が発生する二分脊椎と、神経管の上部で閉鎖障害が発生する無脳症があります。

二分脊椎症は、神経管の下部の閉鎖障害によって、脊髄が脊椎から飛び出して、癒着や、損傷をおこしている為に、日常生活に支障をきたす様々なトラブルが発生する病気です。

歩行困難などの運動機能の麻痺、痛み、温度、触感などを感じない知覚の麻痺、排泄がコントロールできない排泄障害などがおこり、内臓の機能も低下します。また、水頭症、けいれん、キアリ奇形、発達障害、股関節脱臼、側彎症、脊髄空洞症などの合併症を併発します。

神経管の上部で閉鎖障害が発生し、大脳や小脳が発達不全になってしまう無脳症を発症した場合、75%は胎内で死亡してしまいます。出産できた場合でも、ほとんどの場合、数時間〜数日で亡くなってしまいます。

子宮内胎児発育遅延

子宮内胎児発育遅延には、胎児に原因があって発育が遅れる均衝型と、母親が十分な栄養を胎児に送ることができなかったことが原因でおこる不均衡型があります。

均衡型の場合は、遺伝子や染色体の異常、胎内感染頭部などが主な原因で、妊娠初期から中期にかけて発症し、頭部、胴体部分ともに発育が遅れます。

一方、発育遅延児の70%を占める不均衡型の場合は、妊娠中期以降に発症、頭部は順調に発育しますが、胴体部分の発育が遅れるのが特徴です。どちらの場合も、子宮の中での胎児の発育が、通常より遅れたり、場合によっては止まってしまったりします。

その結果、胎児が大きくならないということに加えて、内臓の機能も発達しないまま出生する為、さまざまな病気を発症したり、死亡したりするリスクが高まります。

低体重児

低体重児は、早産又は、お母さんから子宮にいる赤ちゃんに十分な栄養が届かなかった場合に生まれてきます。この中で、2500g未満で産まれた赤ちゃんを低出生体重児、1500g未満で産まれた赤ちゃんを極低出生体重児、1000g未満で産まれた赤ちゃんを超低出生体重児と言います。小さければ小さいほど、感染症などのリスクが高まります。

成人病(肥満・高血圧症・糖尿病)

生活習慣病と言われている成人病ですが、胎児の時期にお母さんから十分な栄養を共有してもらうことのできなかった赤ちゃんは、出生後、心筋梗塞や心臓病を発症する確率が高いという調査報告があります。この研究によると、子宮内での栄養が不足していたために、腎臓にある血液の老廃物をろ過して、尿を作る細胞が、健常な赤ちゃんより少なく生まれてくることが原因だと結論付けています。その結果、正常な血液を維持することができなくなり、心筋梗塞や心臓病を発症してしまうという研究です。

子供が、肥満になったり、高血圧症糖尿病を発症したりする原因が、子宮にいる時の栄養不足であるという考え方もあります。子宮内にいる時に、栄養が少なかったにも関らず、出生後、通常の栄養を摂取することで、肥満になってしまうことが原因です。

まとめ

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妊娠中は、体重が増加し過ぎることは望ましくありませんが、必要な量の食事と栄養素を摂取することは非常に大切です。必要な栄養は、できるだけ食事で摂取するようにし、食物からは摂取しにくい栄養素は、上手にサプリメントを利用しましょう。

悪阻がつらく、食事がとれない時期には、栄養不足に対して、神経質になる必要はありません。喫煙やアルコールの摂取を避け、規則正しい生活を心がけていれば、身体に蓄えられている栄養で、悪阻の時期を栄養不足にならずに乗り越えることができます。

食べられる時期になったら、必要な栄養を取り入れたメニューで、しっかり食事をしましょう。

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