悪阻(つわり)

酷いツワリは「妊娠悪阻」を疑え!妊娠悪阻の原因・症状・対策など

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ツワリはある程度我慢も必要

ツワリは妊娠したことで身体が変化した為におこる現象ですが、妊娠にはつきものの現象なので、基本的には軽減する為の対策を講じながら我慢しなくてはなりません。

ただし、ツワリの症状が悪化し、妊娠悪阻になってしまった場合には、治療の必要があります。

妊娠して5週目から8週目に吐き気や不快感といった悪心、嘔吐がおこるツワリは、妊娠した人のうち半数から8割近くの人におこる現象で異常なことではありません。

12週目から16週目ごろに自然に治ること、母親が合併症を発症するリスクはないことから、治療の必要はありません。

ツワリの原因

ツワリの原因は明確には究明されていませんが、ツワリがおこる原因として考えられている仮説には次のようなものがあります。

  • 受精卵に対して身体が拒絶反応を起こしている。
  • 受精卵を成長させて妊娠を維持する働きをするプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌を促す為に必要な糖たんぱく質のhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が急速に分泌される為に身体が拒絶反応をおこしている。
  • 身体の急激な変化で自律神経のバランスが乱れている。
  • 体内にある老廃物や毒素を排出しようとしている。
  • 妊娠を維持し流産を防ぐ為に活発な活動ができないようにしている

ツワリより酷い妊娠悪阻は治療が必要!

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妊娠悪阻とはツワリの症状が悪化してしまい、脱水症状や栄養代謝障害を起こしてしまう病気です。

妊娠悪阻の原因

身体的な原因

妊娠悪阻は栄養不足による代謝障害が引き金となって発症します。

妊娠によってエストロゲン(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が増加し、第4脳室底にある嘔吐中枢を刺激すること、プロゲステロンが増加して消化管の蠕動運動を低下させることでガスが貯まり、吐き気や不快感といった悪心、嘔吐を引き起こすことが原因です。

悪心や嘔吐を繰り返すことで、飲食ができなくなる為に、効率よくエネルギーを摂取できるブドウ糖が摂取できなくなります。

ブドウ糖が摂取できず体内に糖質が不足すると、肝臓と筋肉、脂肪に蓄積されていた糖質と脂質をエネルギー源として使うようになり、肝臓が糖質を補充するために過剰にケトンを生成し、全身に送り込むので尿中のケトン体が増えていき、栄養代謝障害が発症してしまうのです。

栄養代謝障害が悪化すると、血中や尿中のケトン体が高濃度になり、血液中のpHが低下して、血液が酸性になる代謝性アシドーシスを引き起こし、肝機能障害、多臓器不全、脳障害といった重篤な合併症を起こす恐れがあります。

精神的な原因

妊娠や分娩への不安、夫婦間の感情的な問題、家族との問題など、妊娠したことによって起こる様々な心理的ストレスが、ツワリを妊娠悪阻に進行させたり、妊娠悪阻を悪化させたりします。

妊娠悪阻の症状

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初期症状

嘔吐が続き、食事ができなくなります。口が乾く、皮膚が乾燥するなどの脱水症状、胆汁や血液が混じった吐しゃ物がでるなどの症状が出ます。めまいや頭痛がおき、体重が減少します。

尿中のケトン体、尿蛋白、赤血球中のヘモグロビンが肝臓や脾臓などで壊されたときにできる胆汁色素ビリルビン、ビリルビンが腸内細菌によって分解されてできるウロビリノーゲンが陽性反応を示します。

中期症状

代謝障害によって体重と尿量が減少します。発熱、頻脈、軽い黄疸などが起きます。また、血液中のナトリウム(Na)とカリウム(K)が低値、クロール(Cl、塩素)が高値になるという血液の電解質異常がおこります。

後期症状

肝機能障害、黄疸、ケトーシス、代謝性アシドーシス、意識障害がおこり、最終的には胎児死亡や母親が多臓器不全によって死亡する場合があります。

妊娠悪阻の恐い合併症

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ウェルニッケ脳症

ウェルニッケ脳症は悪阻で栄養が摂取できなくなりビタミンB1(チアミン)が不足すると発症する病気で、軽度の意識障害で済むこともありますが、重度の意識障害、昏睡さらに死亡に至ることもある怖い病気です。

その他にも、片方の眼の神経が麻痺して両眼の視線が一致しなる復視や眼瞼下垂などの症状が現れる眼球運動障害、脳幹から脊髄にかけての神経細胞が次第に破壊され、歩行がふらつく、舌がもつれる、手が震えるなどの運動失調症の症状が現れる小脳失調を引き起こします。

コルサコフ症候群

コルサコフ症候群は、ウェルニッケ脳症を発症し、ビタミンB1(チアミン)を大量に投与されて命が助かった人のうち、約8割に発症するウェルニッケ脳症の後遺症です。

記憶力が著しく低下し、病気になる前の記憶が失われる逆行性健忘、新しいことを覚えることができなる前向性健忘などの症状が現れ、重症化して記憶力以外の認知機能が低下する認知症になる場合もあります。

妊娠悪阻を疑うべき症状、身体の状態

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尿中ケトン体陽性

尿には脂肪分解時の中間代謝として生成されるケトン体というものが含まれていて糖質が不足すると増加し、陽性反応が出ます。

体重減少

飲食ができなくなり、5%以上体重が減少します。

妊娠悪阻の治療法

水分とカロリーを補給する必要があるので、経口摂取ができない場合にはビタミンB1が投与されます。症状の進行の度合いに応じて対策を講じる必要があります。

自分自身ができること

悪心と嘔吐が続いている時期

カロリーを摂取できている時期

ウォーキングなどの適度な運動を行う、便秘、下痢にならないよう注意します。

飲食がしにくくなり始めた時期

消費カロリーを減少させる為、安静にします。

体重が落ち始めた時期

強化米、小麦胚芽、乾燥酵母、豚肉、米ぬかなどの食物を摂取してビタミンB1を補給します。においが気になり食べられない場合には、冷たくする、冷ますなどの方法でにおいを抑えるなどの工夫が必要です。

また、家族の食事の支度をする際に、食物のにおいで食欲が落ちてしまうこともあるので、そのような時には食事の支度を変わってもらうなど家族に協力してもらいましょう。

飲食がしにくい状態が続き、十分な栄養を摂取できていないと感じたら、好きな食べ物や飲み物、消化の良いものを小分けにして少しずつでも摂取することが大切でカロリー補助食品を使うのも良い方法です。

どうしても食べられなくなってしまった場合には、脱水症状にならないよう、スポーツドリンクや水などで水分を十分に補給しておくことが必要です。

家族に協力してもらうこと

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妊娠悪阻が普通のツワリとは違い、病気であることを理解してもらうことが大切です。妊娠悪阻に対する知識がないと、ツワリは時期が来れば治る、我慢が足りないという風にとられてしまい、協力を得られないこともあります。

体の不調が続き、心細くなっている時期なので精神的な家族の支えが大きな助けになります。

また、初期のうちは散歩につき合ってもらう、においが気になり飲食しにくい状態になった時には食事の支度を代わってもらうなど、家族の協力も大切です。

まとめ

ツワリが誰にでもおこることだから我慢しなくては…と考えて我慢し過ぎると妊娠悪阻になってしまう恐れがあります。

様子を見て必要を感じた場合には、定期検診まで間があったとしても、医師に相談してみましょう。

またツワリがひどい時は、我慢し過ぎず実家に帰って母親のもとで休養する、家族の理解と協力を得るなどして、心と身体の不調を減らすことを工夫することが大切です。

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