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合併症が怖い妊娠糖尿病の原因と予防、対策は?

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妊娠中には、糖代謝異常が起こりやすく、血糖値が通常より高くなってしまうことがあります。その為、妊娠前に糖尿病を引き起こすような血糖値ではなかったのに、妊娠による体調の変化で、糖尿病になってしまうことがあります。

 妊娠糖尿病と糖尿病合併妊娠が引き起こす合併症

妊娠中の糖尿病には、妊娠による糖代謝異常で発症する妊娠糖尿病の他にも、妊娠前に発症していたにもかかわらず発見されなかった糖尿病妊娠中に発症した1型糖尿病があります。

妊娠糖尿病ではなく、妊娠前から糖尿病があり、それに気づいていなかった場合、胎児が奇形になることがあります。胎児の器官形成にお母さんの糖尿病による悪影響が及ぶことが原因です。妊娠糖尿は、糖尿病合併妊娠と比較すると、合併症を引き起こすリスクは高くはありません。けれども、適切な体重管理をしなければ、病状が進んでしまうので注意が必要です。

また、どの種類の糖尿病も、はじめのうちは自覚症状がほとんどないので、発症したことに気が付かず、症状が進行してしまうことの多い病気です。のどが渇きやすい、頻尿になる、尿の量が増えるなどの症状が出た時には、糖尿病はかなり進行しています。そしてさらに症状が進むと、お母さんの体にも胎児にも悪影響を与える合併症が起こるリスクが高まります。

お母さんの体に起こる合併症

  • 妊娠高血圧症候群 高血圧を伴う蛋白尿、浮腫、1週間に500g以上体重が増加するなどの病的状態の総称です。妊娠高血圧症候群は、生死にかかわる重篤な合併症を引き起こします。
  • 子癇 脳の障害や薬物による影響などといった原因がないにもかかわらず、妊娠20週以降に、けいれんが起こるのが子癇です。高血圧によって脳内の血液量が急激に増加して脳にむくみが起きることが原因だと考えられています。脳のむくみが治まらない場合、病状が脳出血、脳ヘルニアに進行し、最悪の場合死に至ります。
  • HELLP症候群 赤血球の膜が破れて、ヘモグロビンが血球外に出てしまう溶血、肝臓機能の低下、血小板の減少によって体内の臓器がダメージを受け、上腹部痛、心窩部痛、嘔気嘔吐などが突然起こります。
  • 常位胎盤早期剥離 赤ちゃんがまだ子宮内にいるうちに、胎盤が子宮から剥がれてしまう病気です。面積の半分以上剥がれてしまうと、持続的な強い腹痛、不正性器出血、子宮の異常に硬くなる板状硬などの症状が起き、出血性ショックや凝固障害から死に至ることもあります。帝王切開をして無事に出産できることもありますが、産後子宮の状態が良くならなかった場合、子宮を摘出しなくてはならなくなることもあります。
  • 羊水量の異常 羊水量の異常には、羊水過多症と羊水過少症があります。羊水の量は時期によって変化しますが、すべての時期において羊水が800mlを越えた場合は、羊水過多と診断されます。体重が増加するとともに、呼吸困難、悪心、嘔吐、浮腫、静脈瘤などが起こり、流産や早産のリスクも発生します。超音波検査の結果、羊水ポケット2 cm以下、羊水インデックス5cm以下という結果であった場合には、羊水過少症と診断されます。子宮内の環境が悪化するため、胎児の呼吸や循環機能に障害が起こり、胎動が減少します。そして仮死状態の原因になることがあります。
  • 肩甲難産 赤ちゃんの頭が出た後、お母さんの恥骨に赤ちゃんの肩が引っかかってしまって、出て気にくくなってしまうのが肩甲難産です。この状態は多くの場合、赤ちゃんが大きくなりすぎてしまったことが直接の原因で起こります。しかし、肩甲難産を引き起こす原因には、糖尿病、お母さん自身の肥満なども含まれます。肩甲難産になってしまうと、産道裂傷、尿道損傷、産後の弛緩出血、膀胱麻痺などのリスクがあります。
  • 網膜症 光を感知して脳への視神経に伝達する網膜に障害がおこり、視力が低下します。初めのうちは、目の中の血管に小さな出血が起こる程度なので自覚症状がありません。しかし、糖尿病の進行に伴って網膜症の症状も進行し、目がかすむ、目の中の血管が詰まるといった状態になり、飛蚊症、網膜剥離、緑内障などの合併症を発症、最終的には、失明してしまうこともあります。
  • 腎症 腎臓の機能が少しずつ低下し、血液中の老廃物をろ過し尿として排泄する機能が低下してしまいます。進行すると人工透析をして尿を排出しなくてはならなくなってしまいます。
  • 神経障害 手足のしびれや痛みがおこる、触感、嗅覚、味覚などの感覚が鈍くなる、立ちくらみ、発汗、排尿の異常、継続的な下痢や便秘などの症状が、比較的初期の段階から起こります。症状が進行すると、日常生活に支障をきたすほどの神経のまひや激痛がおこり、最終的には足の壊疽、突然死に繋がってしまいます。

赤ちゃんへの影響

  • 妊娠高血圧症候群 子宮や胎盤の血液の循環が悪くなる為、赤ちゃんに十分な酸素と栄養が届かなくなってしまいます。その結果、胎児発育不全、低出生体重児、低酸素症による脳の損傷、胎児機能不全、子宮内胎児死亡などが起こってしまいます。
  • 羊水過多症 羊水の量が多いため、赤ちゃんの体の向きが変わりやすくなるため、逆子になる、羊水の量が増加したことで子宮が大きくなって子宮収縮を起こし、早産や前期破水になるといったリスクが高まります。なお、妊娠糖尿病が原因の羊水過多症によって、脊椎破裂、無脳児などのリスクが高まることはありません。もともと胎児に奇形があり、脊椎破裂や無脳児の髄液が漏出することが羊水過多症の原因の一つになるのです。したがってお母さんの妊娠糖尿病から、そのような胎児奇形になることはありません。
  • 肩甲難産 産道から出るときに肩が引っかかってしまう為に骨折したり、首の周りの神経が圧迫されたために腕の麻痺起こったりすることがあります。肩甲難産は非常にリスクの高い分娩合併症で、母親の命にかかわるだけではなく、赤ちゃんも死に至る場合があります。

妊娠糖尿病の原因とリスクファクター

妊娠糖尿病の具体的な原因は、ホルモンバランスの変化によって、ブドウ糖を分解し血糖値を調整するインスリンの量が減り、血液中のブドウ糖を処理しきれなくなり、糖代謝異常が起こり、血糖値があがってしまうことです。

妊娠糖尿病を引き起こしやすいと考えられる要素

肥満、35歳以上の高年齢、遺伝的な問題、妊娠高血圧症候群、強度の尿糖陽性、羊水過多症があげられます。

また、過去の妊娠、出産で巨大児分娩、先天奇形児分娩、原因不明の習慣流産や早産の経験がある人も、妊娠糖尿病を発症する恐れがあります。

妊娠糖尿病を予防する対策

妊娠糖尿病を予防する対策は、検査と血糖自己測定、体重管理です。

病院での検査

  • 随時血糖検査 妊婦検診行われる検査です。食後からの時間を決めないで採血し、血糖値を測ります。
  • 早朝空腹時血糖検査 検査当日の朝食を摂らずに採血し、血糖値を測ります
  • 75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験) 検査当日の朝まで10時間以上食事を摂らずに測った血糖値と、ブドウ糖液を飲んだ後に血糖値を測ります。

自己測定

病院での検査では、継続的に血糖値を図ることができないので、妊娠糖尿病のリスクファクターがある人は、自宅で日常的に血糖値を測定することが妊娠糖尿病の予防につながります。

血糖コントロール許容値は食前血糖値100mg/dL未満、食後1時間血糖値140mg/dL未満、食後2時間血糖値120mg/dL未満です。

体重管理

妊娠中の体重増加目標は、妊娠前の肥満度によって異なります。妊娠前にBMIが18.5~25未満であれば7~12kg、BMIが18.5未満であれば、9~12kgの体重増加が理想的です。妊娠前にBMIが25以上に人は、体重の増加4~6kgに抑えることが必要です。

まとめ

妊娠糖尿病を予防する為には食事の量、栄養バランスなどを整えることを心がけましょう。また、初期には自覚症状がないので、自己測定や検査で早期発見することも大切です。

そして妊娠糖尿病よりもリスクが高い糖尿病合併妊娠を予防する為には、糖尿病に気が付かず妊娠してしまうことの無いよう、妊活を始める際に糖尿病の検査をしておくことが大切です。

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