妊娠

妊娠中の自宅安静とは?過ごし方や上の子との接し方は?

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妊娠初期に赤ちゃんの染色体の異常によっておこる流産は、予防することも、対処することもできませんが、切迫流産や切迫早産は自宅安静を守ることで避けることができます。切迫流産や切迫早産に繋がる兆候、そのような兆候があった場合の対処法について確認していきましょう。

自宅安静を言い渡される状況

妊娠中に、通常通りの生活を送っていると、切迫流産や切迫早産の恐れがあり、母子ともに危険な状態になると医師が判断した場合には、自宅安静を言い渡されます。

切迫流産

切迫流産は、いつ流産してもおかしくないという状況を指します。稽留流産とは違い、胎児はお腹の中で生きているので、的確に対処すれば、妊娠を継続することができます。ただ、投薬などの積極的な治療方法がないので、様子を見ながら安静に過ごすことが必要です。胎児の染色体異常以外で切迫流産を起こす原因としては、子宮に異常が発生したこと、多胎妊娠、重度の妊娠高血圧症、ストレスなどがあげられます。

切迫早産

迫早産は、子宮収縮がたびたびおこる、子宮口が開く、破水するなど早産になりかかっている状態を指します。妊娠週や子宮の状態に応じて、子宮収縮抑制剤や腟内感染を除去するために抗生剤などを投与する、子宮頸管縫縮術をおこなうなどの治療が施されます。入院しなくてはならない場合と、外来通院をし、自宅安静を指示される場合があります。

切迫流産や切迫早産を引き起こす原因としてあげらる病気

  • 妊娠高血圧症候群 妊娠高血圧症候群は、妊娠20週∼分娩後12週に発生する高血圧、蛋白尿、浮腫などの病的状態の総称で、生死にかかわる重篤な合併症、そして流産や早産を引き起こします。
  • 多胎妊娠 多胎妊娠は、一つの子宮の中で複数の胎児を育てなくてはならないので、通常の妊娠よりも胎児異常、羊水異常、発育不均衡など、さまざまなトラブルが起こる確率の高い妊娠で、胎児を失うリスクは5倍もあります。ちょっと動いただけでもお腹が張るといった状態になると、切迫流産の兆候が出やすくなるので、自宅安静が必要です。
  • 前置胎盤・前置癒着胎盤 前置胎盤は、胎盤の位置が正常な位置より低く、子宮口に覆いかぶさっている状態を指します。前置癒着胎盤は、前置胎盤である上に、胎盤と子宮が癒着している状態を指します。通常、胎盤は子宮の上のほうにあり、お母さんからの血液や栄養、酸素を送り届ける働きをしています。そして出産の時には、赤ちゃんが産道を通って子宮から出た後に、胎盤が剥がれて排出されます。ところが、赤ちゃんより低い位置にあると、胎盤が子宮の出口を塞いでしまうので、帝王切開で分娩することがほとんどです。そして、出産予定日より早く大量出血を起こし、流産になってしまうリスクが高いため、突然の出血を防ぐために、自宅安静が必要です。
  • 子宮頸管無力症 子宮頸管無力症は、子宮の出口にある子宮頸管が緩んでしまう状態を指します。通常は、出産に備えて子宮の収縮が起こるまでの期間、胎児が子宮から出ないように出口をしっかりふさぐ働きをしています。ところが体質的に子宮頸管の力が弱い、子宮頸がんの手術、または人工妊娠中絶手術によって、子宮頸管に傷が残っているといったようなことがあると、流産や早産のリスクが高い子宮頸管無力症になってしまいます。子宮の出口を塞いでおく為の、子宮頸管縫縮術という手術や、自宅安静が必要です。
  • 子宮筋腫 子宮筋腫は子宮にできる女性ホルモンによって大きくなる良性の腫瘍で、子宮の内側にできる粘膜下筋腫、子宮の筋肉の中にできる筋層内筋腫、子宮の外側にできる漿膜下筋腫があります。子宮筋腫は命を脅かすような病気ではありませんが、子宮の柔軟性を失わせることがあります。妊娠中、子宮は赤ちゃんの成長に合わせて大きくなっていく必要がありますが、順調に大きくなっていくことができず、子宮が収縮を起こしてしまい流産に繋がってしまうことがあります。特別なケースを除いては妊娠中には子宮筋腫を切除することはせず、自宅安静を守って様子を見ることが必要です。

自宅安静の過ごし方

切迫流産と診断された場合、程度によって入院、または自宅安静という指示が医師から出されます。入院の場合は、看護師や医師の指示に従って過ごせますが、自宅での安静を指示された場合には、身体の状態に合わせて安静の度合いや注意しなくてはならないことが異なります。

自宅安静の種類

絶対安静

入院が必要であるにもかかわらず、家庭の状況によって入院することができない場合は絶対安静です。トイレと食事以外は、横になって休んでいる必要があります。

自宅安静

絶対安静の時期が過ぎても、日常生活の行動にはまだまだ注意が必要です。掃除、洗濯、料理などの家事は、夫や親に頼ることが大切です。親と離れて暮らしている、夫の仕事が忙しいなどの事情で周囲に頼れる人がいない場合には、家事代行サービスを利用することも選択肢の一つです。

自治体などでは、助成金以外に具体的な妊娠中の生活支援は行っていません。その為、民間の家事代行業者を依頼することになってしまうので、費用はかさみます。けれども、無理に家事をして流産してしまうことを考えれば、週に何日かお手伝いを頼むことは良い方法です。

回復期 

体調が回復し、切迫流産の危険がなくなったら、徐々に体を動かし始めましょう。

家事の中でも、身体に負担のかかる掃除の仕方(掃除機をかける、レンジフードやお風呂の掃除)は避け、クイックルワイパーのような軽くて手軽にほこりがとれるような用具でできる範囲の掃除にとどめましょう。

外出は避けたほうが良いので、買い物と料理は宅配サービスを利用するか、手軽に作れて後片付けの楽な料理にしましょう。

入浴は医師の許可があればできますが、長湯をすると体に負担がかかるうえに、子宮収縮を起こす恐れがあります。38度以下の湯温にする、家族の誰かがいる時間帯に入浴するなどに気をつけましょう。また、入浴できないときには、感染症を防ぐために、シャワートイレで局部を清潔に保ちましょう。

自宅安静時の上の子供との接し方

自宅安静時には、上の子供の世話をすることができません。子供が不安にならないように自宅安静の時期を過ごす為に必要なことを考えてみましょう。

スキンシップ

お母さんがずっと寝ていると子供は不安になってしまいます。子供にわかるように、いま寝ていなくてはならない理由、抱き上げたり膝にのせたりすることができない理由を説明してあげましょう。

また、起き上がれるようになっても、子供を抱き上げたり、膝にのせたりすることは体に負担がかかってしまうので、避けなくてはいけません。そしてそういう状態が続くと子供とのスキンシップが足りなくなってしまうので、頭をなでる、手をつなぐ、頬をくっつけるなど、身体に負担のかからない方法でスキンシップをしましょう。

食事とおやつ

子供にお総菜を食べさせるのは嫌だと思いますが、安静にしなくてはいけない時期には仕方がありません。手作りのおやつが作れない時期には、袋菓子などは避け、果物や、蒸かしたおいもなどをあげましょう。

ジャンクフードを避けて子供の食生活を管理してきたお母さんにとっては、この時期にそれを崩してしまうのは避けたいことだと思いますが、無理をしないように気をつけましょう。

送り迎え

幼稚園や習い事の送り迎えを代わってもらえる人がいない場合には、事情を話してお休みしましょう。また、子供の食事や送り迎えをお願いできる家事代行もサービスもあります。

まとめ

スキンシップはお母さんしかできませんが、掃除や洗濯などの家事や子供の世話は、家事代行サービスを利用することで体への負担を減らすことができます。そして、部屋が散らかっている、子供にお惣菜ばかり食べさせているといったことから発生するストレスを解消することもできます。

切迫流産と診断されたら、とにかく安静にしていることが重要です。一人で抱え込まず、周囲の人に頼ることや、家事代行サービスを利用することで、大変な時期を乗り越えましょう。

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